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親鸞



現在の東京で生きる僕にとって、「(自らの)死」に対する不安、突然の天変地異といった避けようのない不条理といったものは、頭の中で考えるものであって、今のところは自らの感覚で経験することはありません。

とても恵まれて有難いことではありますし、今という時代を生きていくことに注力して、知識を得たり日常を過ごしています。

つまり、全ての事柄に当てはまるわけじゃないし、100%上手くいくというわけじゃないけど、大抵のことは自分の努力で解決していける世界にだけ生きていて、「生死」の意味といった人生で大事な問題は見て見ぬふりをして過ごしています。

ただ、年老いていくと、見て見ぬふりできないことも増えていくし、必ず迎える「死」を意識せざるをえないでしょう。

そういった自分の力だけではどうしようもない事象を受け入れる準備になるかなと思い、読んでみました。


俗世の中で、仏の教えとまではいかなくとも道徳に従って、心清らかに懸命に誠実に生きていこうと思いつつも、自らの煩悩や様々な柵がそれに抗い、心の中で葛藤しながら生きている、こういったごく普通の凡人と親鸞さんは全く同じだったんですね。

聖人君子のような振る舞いをせず、自らの煩悩に苦しみ続け、またそれを受け入れて同様に苦しむ凡人を救済するような教えとその解釈に辿り着いたみたいです。

親鸞さん死後の集団組織化された浄土真宗は置いておくとして、親鸞さんが苦悩した事柄は現代に生きる人間にも共感できることがあるし、煩悩即菩提の精神で我々も生きていくしかないですね。。
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