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上岡龍太郎 話芸一代
![]() | 上岡龍太郎 話芸一代 (2013/09/20) 戸田学 商品詳細を見る |
20世紀(80年代、90年代)はよく見ていたテレビも、社会人になってテレビを見る時間が限られること、社会や僕個人の諸々が変化していったことなどを要因として、21世紀になってからはテレビをほとんど見なくなりました。
特に、お笑いやバラエティなんて、全くと言っていいほど見ていません。
そんな僕の人生で、一番しゃべくりが面白かった人と言えば、「上岡龍太郎」です。
立て板に水の如くを体現していて、理路整然と話すからウソの話をホントのように感じさせられることもあったし、毒舌であっても今時みたいな悪口じゃなくて、キチンと筋の通った毒舌だから、スーッと頭に入って来ていたように思います。
この本では、上岡龍太郎の芸事に関する半生のようなものが書かれているのですが、天賦の才があったと言えども、あの話術は、やはりラジオで磨かれてきたのですね。
ウチの実家は、上岡龍太郎が主戦場にしていたOBCの電波の入りが悪くて、MBSやABCラジオでしか上岡龍太郎のしゃべり(上岡龍太郎の場合、トークという表現じゃないんだよなぁ)を聞けなかったのが、ちと残念でした。
(上岡龍太郎の)話芸というのは、伝統芸能じゃなく拠り所が無いから、芸を究めていっても評価され辛いということもあって、その芸の質が落ちてしまう前にスパッと止めてしまったわけだけど、確かにあの話芸は教えられて身に付くものじゃなく、上岡龍太郎というパーソナリティが生み出すものであって、これは一世代限りの物ってことなわけです。
一度でいいから、生で独演会とか観ておきたかったなぁ…。
この本を読み終えた後、このまま時が流れていくならば、今度ニュース等で上岡龍太郎のことが話題になるのは、上岡龍太郎がノックさんの所へ旅立つ時になっちゃうんだろうか、とふと思ってしまい、どうしようもなく切なくなりました。
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